珊瑚 (Coral)
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珊瑚は動物のサンゴ虫が海中のカルシウムと二酸化炭素とから作り出した、炭酸カルシウム(霰石と方解石)の微細な結晶から成る骨格を加工して宝飾品として利用される宝石です。
モース硬度が3と柔らかい、しかし強靭な構造により複雑で繊細な細工が可能であり、光沢ある美しい色合いと相俟って、古来より世界各地で愛好されて来ました。
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| 10.48g 44.0x22.0x10.0mm | 11.54g 48.6x17.6x7.1mm | 3.8g 36.8x14.5x8.3mm | |
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| 10.43g 48.0x18.4x12.2mm | 5.62g 40.8x18.0x6.5mm | 7.0g 23.3x20.0x16.4mm | 7.3g 22.3x20.0x20.6mm |
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| 25.93g 48x34x18mm | 9.67g 51.6x21.5x13.0mm | ||
| アイヌ民族の装飾品 | ||||
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これらの赤珊瑚のビーズは札幌の骨董店にあったもの。 北海道ではサンゴは採れませんから、かつて、内地と取引 して 入手した赤珊瑚を加工したものと思われます。 |
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| 1.84g Ø14.0mm | 3.9g 5.05x13.36mm |
1.82g Ø14.4mm | ||
| 2.04g Ø14.5mm | 2.24g Ø14.5mm | |||
珊瑚はクラゲやイソギンチャクと同じ、刺胞動物門、花虫綱に分類される動物が海中で生成した骨格の美しいものを宝飾品として用いたものです。
といっても、専門の学者以外にはサンゴ虫の本体を見たこともないかたが多いことでしょう ;
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| サンゴ虫(ポリープ) | サンゴ虫の構造 | |
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| 海中の赤珊瑚 | 赤珊瑚 |
サンゴが出現したのは5億2000万年昔のカンブリア紀です。
その後何度も起こった大絶滅事件を生き延びて、現在は2000種を超える多様なサンゴが世界の海に分布しています。
多彩なサンゴの中で宝飾品に使われるのは花虫綱 (Antozeo) 八方サンゴ亜綱 (Octocorallia) ヤギ目 (海楊目(Gorgonacea) サンゴ亜目 (Scleraxonia) サンゴ科 (Corallidae) の ;
| Paracorallium属 | アカサンゴ | P. japonicum | ||||
| Corallium属 | ベニサンゴ | C.rubrum | 地中海 | |||
| モモイロサンゴ | C. elatius | 太平洋 | ||||
| ボケサンゴ | C. elatius | |||||
| シロサンゴ | C.konojoi | 浅い海 | ||||
| イボモモイロサンゴ | C.uchidai | 高知 | ||||
| ゴトウモモイロサンゴ | C.gotoence | 五島列島 |
多くのサンゴの中で、ほんの数種のサンゴが宝飾品に使われます。
ヨーロッパでは主に地中海、紅海で採れるサンゴがエジプト、ギリシアの古代文明時代から珍重されていましたが、乱獲のため絶滅に瀕していました。
しかし、19世紀に日本各地で発見されたサンゴをヨーロッパ、とりわけイタリアの商人たちが注目して莫大な利益を独占しました。
日本では現在、東京都、四国、沖縄等で、許可を受けた漁船が年間5トン程のサンゴを採取しています。
日本は世界で有数の宝石サンゴの産地ですが、収穫量は減る一方です。
2017年には、加工前のサンゴが 100kg 100万円と、2011年と比較して 50% も値上がりしています。
珊瑚の色
珊瑚の色は植物が作り出す色素のカロテンに因るものです。
カロテンとは、ニンジン(ラテン語 : Carota、 英語 : Carrot) に由来する色素名で、人参、トマト、サツマイモ、メロン、カボチャ等、多くの野菜や果物に含まれる色素で、植物の光合成で重要な役割を果たしています。
サンゴの場合、サンゴの皮膚に共生する褐虫藻が光合成を担い、そこで得られたエネルギーをサンゴ虫が利用していると同時に、造られた色素が、サンゴの骨格の着色にも寄与しているというわけです。
褐虫藻は、サンゴを住処として安住の環境を得られ、さらにサンゴの排出物から有機リン、無機質、二酸化炭素等を栄養として吸収する、という共生関係が成り立っています。
サンゴの骨格は、貝殻や真珠と同じ、海中の二酸化炭素とカルシウム分から造られた霰石(CaCO3)と方解石(CACO3)の微細な結晶の集合から出来ています。