新着宝石展示室
2025 August : アフガナイト(Afghanites)
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1.71ct 9.7x7.4x4.1mm | 3.83ct 16.1x9.4x4.0mm | 3.16ct 10.8x8.9x6.0mm |
Sar-e-Sang, Badakhshan、Afghanistan |
アフガナイトはその名の通り、アフガニスタンのラピスラズリ産地で発見され、1968年にアフガン石と命名された鉱物です。
その後、カナダのバフィン島、ドイツのアイフェル産地、イタリアのヴェスヴィオ火山、パミール山脈、シベリア、ニューヨーク州のバルマー等、特異な鉱物の産地でも発見されました。
しかし、宝石質の結晶は、アフガニスタンのラピスラズリ産地の6か所の鉱山に限られ、しかも当初採れたのは宝石質ではなく、標本級の結晶のみでした。
2000年代央になって初めてラピスラズリの様な濃紺の、しかし透明度の低いカボション級の結晶が発見されました。
この濃紺の色は不純物として含まれる硫黄による発色ですが、硫黄分が少ない結晶は無色です。
2010年代半ばごろから、透明な結晶をカットした濃紺の美しいルースが姿を見せましたが、大半は0.1カラットにも満たない大きさで、稀に見る1カラットを超えるルースは1万ドルと、アウインと同じ水準です。
カラット当たり100万円もするルースは富豪のマニアに任せるのみですが、最近になって、やや大きく、透明度もあるルースがカラット当たり1000円程度の妥当な水準で姿を見せるようになりました。
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3.83ct 16.1x9.4x4.0mmm |
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3.16ct 10.1x8.9x6.0mm |
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1.71ct 9.7x7.4x4.1mm |