新着宝石展示室 (New Gemstone Gallery)
July 2024 : タンザニアのサファイア
0.45ct 5.4x3,3x2.2mm | 1.26ct 5.6x5.4x4.9mm | 1.55ct 7.25x6.14x3.35mm |
Songea | Umba Valley |
ソンゲア・サファイア (Songea Sapphire)
自然光 (Daylight) 白熱光 (Incandescent light) 自然光と白熱光下とで色変わりを見せるサファイアです。
アレクサンドライトのような色変わりを示すサファイアがごく稀にタンザニア南部のソンゲアから採れるという事実は20年以上昔に Gems & Gemology 誌で読んだ覚えがありました。
が、市場で見かける機会は全くなく、すっかり忘れていました。
ところが、最近、ごく小さなルースではありますが、濃い紫色のサファイアをネット上で見かけて入手したところ、確かに微かにではありますが、自然光と白熱光下とで色変わりを示すことが確認できました。
この色変わりは、二価の鉄イオンが酸素原子を介して四価のチタンとの間の電荷移動加えて、微量のクロムの存在でアレクサンドライトのような色変わりが起きると、1981年に解明されています。
ウンバ・サファイア (Umba Sapphire)
恐らくケニアとの国境沿いを流れるウンバ川産と考えられる、この地域には稀な青ー緑系の色合いのサファイアです。
一般に小粒のサファイアが大半のタンザニア産のサファイアですが、このルースは1カラットを超える。大きく、その上、内包物が少なく、色むらもなく透明度が高いという稀なるルースです。