新着宝石展示室
(New Gemstone Gallery)
2016
June : クリソベリル(Chrysoberyl)
太陽光 (Daylight) | 白熱光 (Incandescent light) | |
クリソベリルとアレクサンドライト (Chrysoberyl and Alexandrite) 0.40 -
2.05ct |
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Madagascar, India, Brazil |
ブラジルのアレクサンドライト (Brazilian Alexandrite)
0.40ct 5.2x3.9mm Hematita, Brazil |
世界で最も高品質のアレクサンドライトは1987年にブラジル、ミナス・ジェライス州で発見されたエマチータ鉱床にて採掘されました。
鉱区は僅か3か月間で掘り尽くされ、閉鎖されましが、その間に採掘された数十Kg の結晶からカットされた、大半は1カラット以下の小さなルースがその後10年ほど世界の市場に出回りました。
写真のルースも小さなものですが、しかし透明度の高い最上の品質です。
マダガスカルのクリソベリル(Malagasy Chrysoberyl)
マダガスカルは世界で有数のクリソベリルの産地です。
とはいえ、市場でマダガスカル産と素性の確かなルースに出会う機会は滅多にありません。
30年余りコレクションをしていて、今回ようやく出会った次第です。
小さいながら透明度が高く、カットの水準も高いルースです。
1.27ct 7.7x5.4mm
インドのクリソベリルとアレクサンドライト・キャッツ・アイ
(Indian chrysoberyl and Alexandrite・Cat's eye)
Alexanrite | Alexandrite Cat's eye | Alexandrite Cat's eye |
Chrysoberyl Cat's eye |
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0.97ct 7.5x4.6mm Orissa, India | 1.05ct 8.0x5.3mm | 1.04ct 7x5mm |
Alexandrite Cat's eye | |
2.05ct 8.4x7.2mm |
1990年代以降、インドのオリッサ州、ケラーラ州、タミール・ナードゥ州、アーンドラ・プラデシュ州等のペグマタイト鉱床にてクリソベリル、アレクサンドライトとそのキャッツアイが発見され、時々ルースが市場に姿を見せます。
アレクサンドライトの大半はクロムの含有率が低いため顕著な変色効果が現れず、結晶の透明度が低いため、写真のように見映えのしないルースが大半ですが、稀なる宝石の貴重な標本ではあります。
2.05カラットのキャッツ・アイはインド産としてはやや内包物が多いのですが、大きく、透明度の高く鮮やかな変色とキャッツ・アイ効果を見せるアレクサンドライトの逸品と言えるでしょう。