新着宝石展示室(New Gemstone
Gallery)
June 2017 : アフリカのガーネット(African
Garnets)
Pyropes from Kenya, Tanzania and Mozambique 0.52-1.50ct |
ナマンガ・ガーネット(Namanga・Garnet)
1.44ct 6.9x6.9mm Namanga, Kenya 屈折率・R.I. : 1.740 比重・S.G. : 3.958
ナマンガとはタンザニアとの国境に近いケニアの産地です。
取りたてて産地名をつけるほどの特徴あるガーネットではなく、ありふれたロ-ドライトに過ぎませんが入念なカットで美しく仕上げられたルースです。
マライア・ガーネット(Malaya Garnet)
1.50ct 8.0x5.0x4.2mm | 1.34ct 8.0x5.1x3.4mm | 0.52ct 5.1mm |
R.I. 1.740 S.G. 3.697 | ||
Tanzania |
マライア・ガーネットとはタンザニアのロードライト産地から、ロードライトに交じって産する複雑な成分のガーネットです。
かつては大半が”屑”として捨てられていたものですが、中には素晴らしく魅力的な色合いがあり、脚光を浴びるようになりました。
とは言え、当初のように、屑とは言えないまでも、あまり美しくない石が大半です。
写真の3個も褐色の色合いが強く、比重の低さからすると、かなりのヘソナイトとスペッサータイン成分とを含むパイロープかと考えられます。
パイロープ(Pyrope)
1.09ct 7.2x5.3mm |
1.09ct 7.1x5.2mm |
1.01ct 7.0x5.0mm |
0.82ct 7.0x5.0mm |
0.85ct 7.1x5.2mm |
0.80ct
6.8x4.8mm |
0.80ct 7.1x5.1mm |
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R.I. 1.73-1.74 S.G. 3.854 | |||||||||
Mozambique |
これらは単にガーネットと表示されていたものです。
が、アフリカ産の廉価なガーネットにしては珍しくモザンビーク産と産出国が明示してあったので、入手して調べてみたものです。
屈折率と比重と色合いからは殆どロードライトとも言えるパイロープです。