新着宝石展示室
(New Gemstone Galery)


November 2015 : 様々な水晶 (Quartz Varieties)


紫水晶の台座に白い水晶と青い
アマゾナイトの嘴の鸚鵡 13x8x3cm

紫水晶 (Ametist Ornaments)

57x57x41mm 36x23x20mm 25g(125ct) 30x28x20mm 19g(95ct)


  新着とは言うものの、これらの紫水晶は、30年近く昔に、ブラジル、サンパウロの中心のレプブリカ広場や
リオ・デ・ジャネイロの公園の日曜市にて入手したもの。
  冒頭の鸚鵡の飾り物も同様、ブラジルではふんだんに入手できる水晶の、宝石用としては売り物にならない部分を加工して、観光客相手のお土産ものとして1個5ドルから10ドル程度で売られています。
  10ドルといっても、当時は年率3000%ものハイパー・インフレが進行中のブラジルでは大学教授の月給が  100ドル程度でしたから、ブラジル人にとっては高価な水準ですが、外国からの観光客にとっては手ごろな値段ですから、あれこれ山ほど買い込んだものです。
  紫水晶のピラミッドは買った当時は濃い色合いでしたが、30年も窓辺に置かれていたので褪色が進んでしまいました。

結晶模型 (Quartz Crystal Models)
       天然水晶                                          合成水晶
18x18x18o 22x22x20o 18x18x18o 22x22x22o 22xs22x221o

 これらは水晶をカットした立方体や正四面体、12面体等の結晶模型です。 
こうした結晶模型はかつては木で作られたものが多かったのですが、ミュンヘン・ショーでは東欧系のカッターが天然の水晶や合成水晶をカットしたものを、1個5マルク(300円)程度で出品していました。
 全てのの結晶系の模型があると良かったのですが、何故か六方晶系、単斜晶系はなく、何時か入手したいと思いながら、他のショーでは見かける機会がなく、今日に至っている次第。

ルチル・クォーツ (Rutilated Quartz)
28ct 22x20x8mm 12.2ct 16.1x12.1x7.2mm 10.37ct 16.2x12.2x7.9mm 11.3ct 16.0x12.1x7.6mm
Bahia, Brazil
 金紅石 (ルチル)の結晶が水晶に含まれている水晶はカットすると大変美しく見映えがします。
とりわけヘマタイトの結晶を中心にルチルの結晶が四方に広がるものは ”スター・バースト” と呼ばれて大きいものでは1000ドルを超えるほどの人気があるものです。
 最近、ブラジルのバイア州で、ルチル水晶がまとまって採掘されたようで、ラフやカットされたものを頻繁に見かけます。 写真の4点は、いずれもカラット当たり100〜200円と手頃な水準でしたが、業者によっては希少性を謳って10倍もの値付けをしている例もあります。

イリス・アゲート(Iris Agate)
16.30ct 23x20x4mm  Indonesia
 イリス・アゲートは、薄片の瑪瑙が光の干渉により虹色の煌めきを見せるものですが、かつては1万個に1個程度と、極めて稀にしか発見されないものでした。
 ところが、最近ではネット市場にちらほらと見かけるようになり、値段も、ためらうことなく買える程度になって来ました。 
 写真のものは珍しいインドネシア産です。 瑪瑙は世界中どこにでもありますから、恐らくは、無数にある瑪瑙を手当たり次第に叩き割って、薄片にしてはイリスが出るものを加工するようになったのではないかと思われます。

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