新着宝石展示室
(New Gemstone Gallery)


November 2019 : トルマリン (Tourmalines)


   
2.15 - 4.95ct  ガラス蓋付きのケースに入った状態 


     
4.90ct  12.47x7.92x5.36mm 4.80ct 12.88x8.31x4.98mm 4.50ct 13.96x6.99x4.85mm
     
     
2.95ct 10.02x6.92x4.85mm 2.25ct 9.25x6.81x3.87mm 2.15ct 10.17x6.30x4.74mm

 最近、ネット・オークションでよく見かけるのですが、オパール、ルビー・サファイア、エメラルド等のルースをまとめて多い時には数十個、一括して1円からなどというロットで売りに出されています。
 個人のコレクションにしては多すぎるので、宝飾品業者がまとめて購入するのかと考えられますが、一体どのような経路で、ルースをまとめて売りに出すことになるのか、かねてから不審に思っていました。
 写真のトルマリンも6個が一括して出品されていたものを落札したものです。
トルマリンは人気のある宝石ではありませんが、これらは一般のコレクション級とは格の違う、独立して高級な宝飾品に使える品質のものが含まれています。
 ほぼルーペ・クリーンの 2.25 カラットのインディゴライトや 2.15、2.95、4.50 カラットの緑のル-スも稀に見る美しさです。
恐らくブラジル産と思われますが、これらは、例えばツーソン・ショーでカラット当たり 100ドル以上の値付けをしても不思議ではないような品質です。
 これほどの水準のトルマリンが何故一括してたたき売られるのか不思議ですが、色合いを見ればガラスの筈はなく、絶好の機会と高めの水準で応札したところ、大した競争にはならずに、結果はカラット当たり5ドルというガラス並みの値段で落札できました。
 夕方届いた時は5cm角のガラスの窓付のプラスチック・ケースに入っていて、中のルースは真っ黒に見えたのですが、明るい照明下では何とも言えない、最上のトルマリンの色合いでほっとしました。
 恐らく、冒頭の写真のように、箱の中に入れたままでは暗くて、個々のルースの色合いがはっきりしない為、確認もせずに価値のないトルマリンとしてたたき売られてしまったのでしょう
 念のためにと測った屈折率は全て 1.61-64 と紛れもないトルマリンの値です。
 長年のコレクションを通じて、滅多にない掘り出し物でした。
 
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