満礬柘榴石・スペッサータイン柘榴石
(Spessartine Garnet)
世界各地のスペッサータイン 0.45 - 10.67ct (Spessartines from world's localities) |
化学組成 (Formula) |
結晶系 (Crystal System) |
モース硬度 (Hardness) |
比重 (Density) |
屈折率 (Refractive Index) |
Mn3Al2(SiO4)3 | 等軸晶系 (Cubic) | 7 | 4.00-30 | 1.790-820 |
2.22c5 8.5x6.3x4.5mm | 1.38ct 5.9x5.8x4.2mm | 2.33ct 11.8x6.3mm R.I. 1.801 | 1.38ct 9.1x6.0mm R.I. 1.789 | 1.62ct 7.4x6.0mm R.I. 1.807 |
Namibia | Kunene River, Namibia | Namibia | ||
1.47ct 8.5x6.1x3.3mm | 2.92ct 9.3x7.9mm | 2.35ct 8.5x7.5mm R.I. 1.790 | 1.58ct 9.1x6.6mm R.I. 1.804 | 1.98ct |
Namibia | Maevatarana, Madagascar | Mozambique | Nigeria | |
0.93ct 6.2x4.7mm | 1.19ct 6.5x4.3mm | 0.93ct 9.5x4.6mm R.I. 1.795 | 1.05ct 5.9x5.1 R.I. 1.820 | 3.87ct 10.5x8.3mm R.I. 1.814 |
Srilanka | ||||
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9.18ct 13.35x10.52x6.04mm | 10.67ct 14.12x10.36x6.22mm | 1.15ct 7.3x5.3x3.7mm | 4.30ct 10.12x7.70x5.57mm | 9.70ct 14.2x12.0mm |
Brazil | Alta Mirador, Brazil | India | Srilanka | |
1.64ct 7.3x7.2mm | 1.33ct 7.4x4.9mm | 1.28ct 8.2x5.8mm R.I. 1.814 | 0.45ct 4.5x4.2mm R.I. 1.782 |
Chikoy River, Siberia Russia | Pakistan | Little Three Mine, San Diego, U.S.A. | Amelia Court House, Virginia, U.S.A. |
名前と産状(Name and Occurence)
1832年にドイツのバイエルン地方のシュペッサート山地で発見され、新種の柘榴石として産地に因んでスペッサータイン(スペッサートの石)と命名された柘榴石の一種です。
古来よりスリランカの漂砂鉱床などで他の宝石と共に採掘され、カーバンクルと呼ばれていた柘榴石が実はスペッサータインであったと考えられます。
日本名の満礬柘榴石は、主成分であるマンガン(満俺)とアルミニウム(礬土)を含む柘榴石を意味します。古風ではありますが、その主成分を明示して他の種類の柘榴石との違いを明確に伝える優れた命名法と言えましょう。
変成作用を受けたスカルンやマンガン鉱床、花崗岩性のペグマタイト鉱床、熱水性の流紋岩脈中等々広範に発見される柘榴石です。
柘榴石の特徴として必ず他の種類の柘榴石成分を含む固容体となります。
スペッサータインは、主成分のマンガンとアルミニウムとがアルマンダイン(鉄)、パイロープ(マグネシウム)、グロシュラー(カルシウム)等の主成分と置き換えられて多彩な柘榴石となる中核的な存在でもあります。
Certainly, spessartite garnet might have been known from ancient days. But the official report was made in 1832 as new garnet specy discovered at Spessart Massif, Bayern, Germany and was named for the locality.
Spessartine is discovered in wide occurennces ; magmatic in granitic pegmatites, hydrothermal in cavities in rhyolites, metamorphic in skarns and Mn-rich metamorphic rocks.
15-26mm Tarivari Khotak, Nepal | 6-11mm 長野県和田峠 Wada Pass, Japan | |||
正長石上のスペッサータイン 13x9x9cm Spessartines on orthoclase |
30x20x17mm | 研磨された結晶 30mm 16mm Polished spessartines |
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Pakistan | Pakistan | Srilanka |
これらの結晶は世界各地で普通に発見されるスペッサータインです。
一般に鉄やチタンを含み不透明ですが素晴らしい光沢と見事な姿とで結晶標本として人気があります。
宝石質のスペッサータイン(Gemmy spessartines)
鉱物標本級の美しい結晶なら世界のマンガン鉱床やペグマタイト鉱脈に普通に発見されるスペッサータインですが、宝石質の結晶となると稀にしか採れません。
かつてはアメリカ・カリフォルニア州とヴァージニアのペグマタイト産がごく少量出回っていたのみです。
したがってスペッサータインは一部の愛好家に知られるだけの宝石でした。
事情が変わったのは1990年代半ばにナミビアで輝くようなオレンジ色のスペッサータインが発見され、さらに他のアフリカ各地からも相次いでスペッサータインの産地が発見されされたためです。
安定した供給によって市場に潤沢にスペッサータインが出回るようになって、ようやくその美しさが認識されるようになりました。
ナミビアのマンダリン・ガーネット(Mandrin Garnet from Namibia)
18世紀末にオランダ人植民者がナミビア北部アンゴラとの国境に近いクネーネ川流域の砂漠地帯に柘榴石を発見しましたが、鉱山開発前に死亡しそのまま忘れられていました。
1990年代半ばに再発見され輝くような橙色から ”マンダリン” 或いはオランダ王室の色に因んで ”ホランダイン” ガーネットと呼ばれるようになりました。
分析により,このガーネットの鮮やかな橙色は 84−86mol% のスペッサータインを主成分とし、残りは無色のパイロープと微量のアルマンダインとグロシュラーの成分比のためと判明しました。
変成鉱床起源の結晶の特徴として多量の包有物を含むため、全ての結晶が宝石質ではありません。
が透明で輝かしい橙色のスペッサータインの出現に世界の宝石界は色めき立ち、ガーネットとしては異例のカラット当たり500ドルもの高価な値付けがされる程の人気ある宝石となりました。
が、産出は1990年代末に急速に落ち込みました。結晶(crystals) 8.62 8.39ct
ルース(faceted stone) 3.93ctルース (faceted stone) 29.71ct
マンガンに富む雲母片岩の母岩 7cm
(manganese-rich micha-schist matrix)In the late 1800s, a Dutch adventurer found the garnet vein in the northern Namibia, just east of the Skelton Coast and south of the Kunene River which forms the northern border with Angola). He died before he could start mining and the deposit was subsequently forgotten and was rediscovered 100 years lator. The bright color spessartine was named "Mandarin" or "Hollandine" in honor of the House of Orange, the royal family of the Netherlands. The chemical compositions was measured by electron microprobe to reveal the outstanding color of this garnet : 84-86 mol% spessartine, 12-15 mol% pyrope with minor amount of grossular and almandine. Due to metamorphic origine in manganese-rich mica schist, most crystals are relatively heavily included. But the aparition of clean, bright mandarin color spessartine impacted the gem trade to fetch as high as US$500 per carat for the garnet. The production sharply declined by end of 1990's.
他のアフリカのスペッサータイン(Other African spessartines)
タンザニア(Tanzania)
ルース(faceted stones 6-8ct)
Itinga, Central Tanzania4.9x4.8x4.7cm 178g 8x8x7cm 664g 10.92ct 2.01ct Loliondo, near Kenya border
色変わりをするアレクサンドライト型やマライア、近年では深い真紅の薔薇色等々、タンザニアは多彩で特異なスペッサータイン系・ガーネットを産する土地です。
それらは古生代の安定陸塊、中生代の堆積地、モザンビーク造山帯、アフリカ東部を引き裂きつつあるアフリカ大地溝帯,新生代 第三紀の火山活動、等々世界で稀に見る複雑な地質条件が生み出したものです。
が、純粋なスペッサータインは最近、ようやく姿を見せ始めました。
中央タンザニアのイリンガでは散発的ではありますがスペッサータインとしては異例の透明度が高く、大きなサイズの石を産します。
2008年初頭にはケニア国境に近いロリヨンドから結晶模型のような完璧な姿の巨大な結晶が多数採掘されました。
成分は Sps84-87Prp10-12Gro1 と前述のマンダリン・ガーネットとほぼ同じで輝かしい金色です。
惜しむらくは包有物が多く、宝石としてカットできるのは例外的に透明な部分のみです。
Tanzania produces spectacular color variations of spessartine-series garnets ; color change alexandrite type, malaia, deep rose-red color etc. Probably, these varieties derives from the most complex geographic conditions ; an Archean craton, orogenic mobile belts, Mesozoic marine sedimentary deposits, rift valleys, recent Terriary volcanism etc. etc. Several of these environments contains gem occurences. However, pure spessartine production was only recently reported : Exceptionally transparent and large spessertine from Iringa and a surprising perfect and huge crystal from Loliondo, near Kenya border. The loliondo spessartine has similar chemical composition as that of Namibia and Ramona : Sps84-87Prp10-12Cro1. To the regret, almost all crystals are heavily included and not suitable for faceting.
ナイジェリア、ザンビア、マダガスカルのスペッサータイン
(Spessartines from Nigeria, Zanbia and Madagascar)
ナイジェリア(Nigeria)
1990年代末にナイジェリア南西部のイロリンに近いイセイン村から透明な宝石質のスペッサータイン結晶が発見されました。
最大では20カラットを越える大きなルースがカットされています。
分析によるとスペッサータイン成分が最大で94%と極めて純粋なものです。
現在市場に最も多く流通しているのがナイジェリア産です。
In end 1999, highly transparent spessartine crystals were discovered at Iseyin Village, near Ilorin, south-west Nigeria.
The analysis revealed this garnet extremely pure one, up to 94 mol% spessartine with lower contents of almandine, from 1.5 to 11 mol%. Today, most of spessertines in the market are from this loclity and faceted stone over 20 carata are obtained.結晶(crystals) max. 2cm
Iseyan, Nigeria
ザンビア(Zambia)
1990年代末、カナリー・トルマリンやビスマスを含むトルマリンで知られるザンビアのルンダジペグマタイト地域から宝石質のスペッサータインが報告されました。
水泡による指紋状の包有物を含むのが特徴です。
In late 1990s, spessartine was reported from Lundazi pegmatite area. Spessertines are chracterized to contain fluid-filled finger-print inclusions.
2.15 - 11.03ct
Lundazi, Zambia11.03ctの石の指紋状包有物
finger print inclusions
in 11.03ct stone
マダガスカル(Madagascar)
マダガスカルは21世紀になってタンザニア産と良く似た多様な色変わりを見せるアレクサンドライト型や、ピンクや深い薔薇色のマライア等のスペッサータイン系のガーネットが島の南東部から次々と発見されました。 1990年代末からは島の北東部のマエヴァタナナの砂金鉱床から砂金の副産物として透明度の高いスペッサータインが採掘されています。
分析の結果は Sps94mol% Alm4-6mol% Grs1-2mol% と極めて純度が高く、また適度のアルマンダイン成分が深い色合いを与えています。
質、量共に世界のスペッサータイン市場をナイジェリアと二分している重要な産地と言えましょう。
Since early 21st century, Madagascar became important locality of color-change alexandrite type and pink to deep rose color malaia type spessartine-series producer from south-eastern regions of the island. Since end of 1990s, Orangy brown to golden spessartine was known from Maevatanana in north-central Madagascar. The garnets are alluvial origine and are found as a by-product of gold mining in the region. Sample anylyzed have a composition of 94 mol% spessartine, 4-6 mol% of almandine, and 1-2 mol% of grossular. This extremely pure spessartine with slight almandine components contribute to the favorable gold with orange hue. Now Madagascar represent the most important spessartine locality together with N igeria both for quality and fro quantity.
アジアのスペッサータイン (Spessartines from Asia)
0.7 - 1.68ct |
マトリクス中のスペッサータイン 3cm 分離結晶 3.59−15.47ct The spessrtine in matrix 3cm and loose crystals 3.59 - 15.47ct |
0.69 -
2.31ct Janwai-Folawa pegmatite |
Darre Pech, Kunar, Afghanistan | Azad Kashmir, Pakistan |
スリランカ(Srilanka)
古来から現在に至るまでスリランカの漂砂鉱床から他の宝石と共に,時たま宝石質のスペッサータインが発見されていたのは間違いありません。
紀元前から採掘されていた漂砂鉱床は近年では枯渇しつつあります。
スリランカは現在では採掘、加工から世界中に原石を求めて輸入し加工するカッティング・センターへと変貌しています。
したがってスリランカ産として売られているルースにはアフリカやブラジル産の原石を加工したものが相当量あると考えねばなりません。
冒頭の5点のスリランカ産のうち、0.93カラットのマーキーズ・カットと0.90カラットのオーヴァル・カットの石は1980年代にツーソンで当時はグロシュラーとして入手し、後にスペッサータインと判明しました。
これらはまずスリランカ産と考えられます。当時はアフリカ産のスペッサータインは殆ど発見されていません。
残る3点は2005年以降にスリランカ産として入手したものでが、アフリカ産の原石をスリランカでカットした可能性が高いと考えれます。
Srilanka certianly has been producing gem spessartine from alluvial deposits together with other gemstones, since ancient days. Alluvial deposits are now being exhausted and srilanka is shifting to a gem cutting center, by importing world's gem resources. Therefore, many of so-called Srilankan faceted stones are not it's genuine origine but only cut ones in Srilanka. Among five spessertines of top phots, two are certainly Srilankan origine, purchased in 1980's, while African stones were not recovered. Thre rest three were obtained after 2005 and great probably they are from African deposits.
パキスタンとアフガニスタン(Pakistan and Afghanistan)
ヒマラヤからカラコルム、ヒンズークシュに至る山岳地帯には世界最大級のペグマタイト鉱床や変成鉱床、スカルン鉱床等が無数にあり、世界有数の宝石産地なっています。
スペッサータインはしかし、素晴らしい結晶標本こそ採れたものの、宝石質はこれらの地域からの発見は絶えてありませんでした。
1993年にようやくパキスタンの自由カシュミール地方の標高 2590m にある Janwai-Folawai 地域のペグマタイト鉱床にて宝石質の結晶が発見され、伝説のサファイアに因んで ”カシュミリン・ガーネット" のブランド名で市場に登場しました。分析では Sps85Alm10Grs5 との結果です。褐色味の強い色合いは10%のアルマンダイン成分の影響でしょう。
同じ地質のアフガニスタン・クナール地方から2002年央に宝石質のスペッサータインが報告されました。
クンツァイトやトルマリンで名高いダーレ・ペッシュのペグマタイトから副産物として採掘されるとのことです。 平均では1カラット前後の小さなものが多いのですが、最大では12カラットを越える大きく透明度の高いルースが得られています。
同じ場所から濃い赤味を帯びた宝石質のアルマンダインースペッサータインも採掘されます。
There are the largest gem deposits of pegmatites, skarn and metamorphic veins through Himalayas to Karakoram and Hindu Kush ranges. Though superb specimen class spessartines were recovered from these areas, they were not of cuttable quality. Finally in 1993, gem spessaertine named "Kashmirine" was found in a pegmatite in the Janwai-Folawai region of Azad Kashmir. The deposit is located at an altitude of 2,590m. The electron microprobe analysis of Kashmirine garnet composition as 85 mol/% spessrtine, 10 mol.% almandine and 5 mol.% grossular garnet.
In mid-2002, new gem garnets discoveries were reported from Afghanistan. The garnets are mined from pegmatites in the Darre Pech are of Kunar Province, where they are recovered as a byproduct of mining fro kunzite and tourmaline. The average size of spessertine and almandine-spessartine are relatively small, some stones over 12 carat are recovered, occasionaly.
シベリア チコイ川(Chikoy River, Siberia, Russia)
チコイ川は、極東ロシア、シベリアの一般にはマルハン・ペグマタイト地帯として知られています。
ルベライト等を産する世界で有数のペグマタイト地帯ですが、大部分が未開発です。
ときおり結晶標本やルースが市場に出てきます。
Chikoy river lies in the southern area of world class gem pegmatite region in far-eastern Siberia, Russia. Most of the vast areas are undeveloped. Faceted gems and rubellite specimen are seen in the market, occasionally.
アメリカ大陸のスペッサータイン(Spessartines of American continents)
結晶 (crystal)
12x10x7mm ルース (faceted stone) 1.28ct |
結晶 (rough) 6cm
ルース(faceted stone) 98.61ct |
結晶(rough) 70.90,
5.45ct ルース(faceted stone ) 2.66ct |
18x18x11mm |
The Little Three mine,
Ramona San Diego, Clifornia, U.S.A. |
Rutherford mine,
Amelia Court House Virginia, U.S.A. |
Alto Mirador Mine, Rio
Grande do
Norte Brazil |
Navegadora Mine, Conselheiro Pena Minas, Gerais, Brazil |
北米のスペッサータイン(North American spessartine)
アフリカ等の新産地が台頭する以前はスペッサータインは全く知名度の低い宝石でした。
そんな中でアメリカ、ヴァージニア州、アメリアコートハウス・ペグマタイトのラザフォードの二つの鉱山が1873年から1960年までの長期にわたって断続的に宝石コレクターに黄色や赤味を帯びた橙色のスペッサータインを供給できた数少ない産地でした。
19世紀には何とニューヨーク、マンハッタンの東179番通りの建設中に発見された宝石質のスペッサータインが何個かカットされたという記録があります。
しかしスペッサータインといえばカリフォルニア州サン・ディエゴ,ラモナが最も重要な産地です。詳細は別途"ラモナのスペッサータイン”を参照ください。
1903年の発見以来今日に至るまで断続的にではありますが、高品質のスペッサータインを産出し続けてきた産地です。
Before African deposits were discovered, spessartine was one of the least known gemstone. But the one suspects the gem might have fared better name-wise if the memorable material of the Rutherfor Mines at Amelia Courthouse, Virginia, had been the first of these garnets found. On and off between 1873 and 1960, the two Rutherford mines produced an array of yellwish -and reddish-orange stones that made spessartine a favorite of gem collectors.
In 18th century, some spessartines were cut, which were recovered while constructing 179 east street of Manhattan, New York !!
Spessartine's reputation soared to even greater heights among collectors and gemologist with the discovery of garnet-studding pegmatites in Ramona in 1903. Highly brilliant yellowish -orange gems from Ramona immediately set the aesthetic standard for the species.
ブラジルのスペッサータイン(Brazilian spessartine)
広大なペグマタイトが存在するブラジルですが、宝石質のスペッサータインがまとまった数量採掘されるようになったのはごく最近のことです。
1998年にミナス・ジェライス州のペグマタイト、バラ・デ・クイエテにて50kg程の結晶が採掘され、最大で20カラット以上のルースを含む2000カラット余りの石がカットされました。
1999年には北東部のリオ・グランデ・デ・ノルチのペグマタイトのアルト・ミラドール鉱山で5kgの宝石質の結晶が採掘されました。
1990年代末ごろから、ミナス・ゼライス州のコンセリェイロ・ペーナ地域のナヴェガドーラ鉱山から風変わりなスペッサータインの結晶が姿を見せるようになりました。
写真のように、一般的なガーネットのような結晶形を示しませんが、紛れもなくガーネットであると分かる不思議な結晶です。
均一な色合いで透明度が高いので、カットすれば大粒のルースが得られると考えられますが、ついぞルースにはお目にかかりません。 ありふれたルースにカットするよりも、稀なる結晶標本としてより高く売れるためかと考えられます。
Despite vast gem pegmatites throughout country, until quite recently, Brazil could not supply gem spessartine, steadily. In October 1998, at Barra de Cuieté pegmatite of Minas Gerais, about 50kgs of spessartine have been recovered, with 2000 carats fashioned so far. Tje largest cut stones reportedly weigh more than 20ct. The since January 1999, at the Alto Mirador mine in Rio Grande do Norte State, about 5kg of gem rough have been recovered from pegmatite.
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