オレガノ・ハナハッカ(花薄荷)
(Origanum vulgare)
植物図鑑のオレガノ | 庭の一角に群落するオレガノ |
花薄荷と呼ばれるように、薄荷のような 芳香を放つオレガノの群落
真正双子葉類 | キク類 | シソ目 | シソ科 | ハナハッカ属 | ハナハッカ種 |
Eudicots | Asterids | Lamiales | Lamiaceae | Origanum | O. vulgare |
数年前から庭の片隅にちらほらと咲いていたのが、近年一段と大きな群落になって来たのが一体何なのか 調べようと野草の図鑑などを調べたが見当たらず、あれこれ紆余曲折の果てに、結局は、ハーブクッキング の本でようやくオレガノにたどり着いた次第です。 地中海沿岸原産で、ヨーロッパから南西アジア、ヒマラヤ、中国、台湾、さらにアメリカ北東部に自生します。 日当たりのよい岩だらけの荒地、林の縁を好んで耐寒性が強い。 日本には江戸時代末期に渡来したが、野生では自生していないとのこと。 ではなぜわが庭に群落ができたのか、記憶を辿ると、10年余り昔に10種ほどのハーブをまとめて植えたことを 思い出しました。 その中で3種のミント類が強健で他のハーブを駆逐してしまったのですが、オレガノが20m程離れた庭の片隅に しぶとく群落を作っていたということです。 一般のオレガノの花はピンクや淡い紫ですが、オレガノ(ワイルドマジョラム)と近縁種のスイートマジョラム との交配種の花は白花とのこと。 確かに植えた時の記録ではイタリアンマジョラムでしたが、おそらく普通のオレガノの苗が混じっていたのでしょう。 和名の花薄荷とは、ハッカのような芳香を放つことに由来します。 この香りはチモールやオリガネン等の樟脳成分に似た芳香の精油を含むためです。 オレガノは近種類のマジョラムと似た芳香を持つため、ワイルドマジョラムとも呼ばれます。 イタリア、ギリシア、アメリカメキシコ等々、世界各地の料理で、トマトソース、ピザソース、ラタトゥイユ、 肉の煮込みなどの料理に欠かせないハーブです。 我が家のキッチンのスパイスにもオレガノはありました。 今後は自家製のスパイスで様々な料理を楽しめそうです。