ベッコウガサ（鼈甲傘貝）
Cellana grata

自然の ベッコウガサ	磨かれたベッコウガサ　72x60x20mm		生息する条件により異なる 模様になる

　何時ごろからか記憶にない程長年引き出しの中に転がっていたのが、この貝です。
きちんと名前を調べようとあれこれ当たってみて、どうやらベッコウガサと呼ばれる貝らしいと見当をつけました。　冒頭の写真のように、貝は自然のものは外套膜に覆われているので、きれいに磨いたものが標本として流通します。　
　ベッコウガサはその名の通り、鼈甲のような美しい色合いを見せるため、時に時に装飾品等に加工されることもあるとのこと。
　
　貝の図鑑を見ても、Wikipedia に当たっても似たような種類が沢山あります。
潮間帯中上部の岩礁に張り付いて海藻を食べている貝ですが　同じ種類でも海流の激しい場所に棲むものは冒頭の右の写真のように肋骨が発達したもの、色違い等々無数の変種があるのだそうです。

　 分子系統分析の結果によると、ベッコウガサと呼ばれる貝には大きく分けて北海道南部から九州北西部、、九州北西部～沖縄産、台湾～中国沿岸産の三種があるとのことです。

　学名の Cellana はラテン語で小舟、grata　とは歓迎すべきを意味するとのこと。