ホソニシ(細辛螺)
Long-tailed
Spindle(Fusinus colus)
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190x45mm |
腹足綱 |
前鰓亜綱 |
新腹足目 |
アクキガイ超科 |
エゾバイ科 |
イトマキボラ亜科 |
ナガニシ属 |
ホソニシ種 |
Gastropoda |
Prosobrandia |
Neogastropoda |
Muricoidea |
Buccinidae |
Fasciolariinae |
Fusinus |
colus |
屋久島、種子島以南、インド洋から西太平洋域の潮干帯から30m深の砂底に生息。
英語の長尾紡錘とは、明快な命名で一度聞いたら忘れられない名前です。
ナガニシ属にはよく似た近種がざっと数えて20種余り、このホソニシにも、リンネが1758年に報告したものの他にラマルクが1816年に報告した cf.(confere
: 比較)
colus longicauda とがあります。おそらくは生息地の環境の違いで微妙に異なる変種と考えられます。
実はこの貝殻は、名前も知らずに、30年余り机の中に転がっていたものです。
昔パリで働いていた頃、保険会社の駐在員だった方が膨大な貝のコレクションを持っていて、セーヌ河岸、エッフェル塔に近いパレ・ドゥ・トーキョーの一角で展示会を開いていました。
個人のコレクションとしては種類にしても、数にしても大変なもので、よくぞ日本から持って行ったものと感嘆したものです。
どうやってこんなに集められたのかと尋ねたところ、海沿いの港の漁師に依頼して、網にかかったものを定期的に買い上げているのだとのこと。
大量にある同じ種類の貝が会場で販売されていて、何も分からないながら、目に留まって購入した何点かの貝の一つがこれでした。