チチカケマイマイ
(Placostylus milthocheilus)


   
 65x28mm    Papua Newguinea 


腹足綱  有肺亜綱   柄眼(マイマイ)目   マイマイ科  マイマイ超科  チチカケマイマイ種 
 Gastropoda   Pulmonata  Stylommatophora   Helicidae  Helicoidea   Placostylus milthocheirus 

 マイマイと言うからには陸生の蝸牛に違いありませんが、資料が大変少なく、学名に辿りつくまでが大変でした。 パプアニューギニア産の美しいカタツムリとしか分かりません。
 ともあれ、和名が付けられているからには比較的に数が多い種類と思われます。

 カタツムリは日本に凡そ1000種、小笠原諸島だけで120種もあるとのことですから東南アジア、アフリカ、中南米のジャングル等にどれほどの種類がいるのか見当もつきません。
 世界的にカタツムリの専門家が何人いるか知りませんが、せいぜい数百人程度でしょう。その程度では、温帯地方から熱帯地方,南洋諸島等々、世界のカタツムリを調べ尽くすにはまったく手が足りません。
 このような分野では熱心な愛好家による新種の発見や分布調査が大きな助けとなりますが、それでも隈なく調べるには至らないでしょう。
 今後の地道な調査の結果、少なくとも1万種くらい発見されても不思議ではありません。

 南洋諸島にはこのチチカケマイマイのようにきれいな色合いのカタツムリが数多く見られます。

 一般にカタツムリは雑食性で植物や小動物等、何でも食べます。
さらに,貝の一種ですから、食用にもなります。

 日本では食用にする程大量に捕れないので食べる習慣はありませんが、フランス等ヨーロッパでは葡萄畑に野生するものを食べる習慣があります。 もっとも、市場に出回っているのは全て、野生ではなく栽培されたもの。
 一般に、ニンニクバター等で濃い味付けがされるのは、美味というより、前菜として胃を刺激して、その後のメイン料理への食欲を準備するような食べ方と言えましょう。


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