ガンゼキバショウ(岩石芭蕉)
(Siratus
alabaster)
腹足綱 |
前鰭亜綱 |
新腹足目 |
アクキガイ超科 |
アクキガイ科 |
アクキガイ亜科 |
ハッキガイ属 |
ガンゼキバショウ種 |
Gastropoda |
Prosobranchia |
Neogastropoda |
Muricoidea |
Muricidae |
Muricianae |
Siratus |
alabaster |
ガンゼキバショウと片仮名の名前では何を意味するのか分からず、ネットであれこれ1時間近くかかって調べた挙句ようやく”岩石芭蕉”という漢字の名前にたどり着きました。
調べているうちに、種類の違いを問わず、ガンゼキxxxという名前のついた貝が少なからずあることが分かりました。岩のようにごつごつした外観を持つ貝に付けられた名前でしょう。
芭蕉とは、おそらく、この貝の側面をつなぐ薄い襞のような部分がバショウカジキの背びれに似ているせいかもしれないと、納得しました。
さて、この貝が生きているときはどんな色合いであったか ? 標本として売られる貝の多くが磨かれたり、漂白されていることが多いのですが、どうやらガンゼキバショウは学名の
" alabaster=雪花石膏" が表すように、本来、純白の色合いのようです。
この貝は四国沖以南から東シナ海、台湾、フィリピンの水深50~200mの砂礫底に生息していて、かなり珍しい種類とのことです。
といっても、数百円くらいで売られています。
純白の優雅なたたずまいの貝ではありますが、"アクキガイ=悪鬼貝科 ハッキガイ=八鬼貝属"
の学名の通り、凶暴な肉食種に属します。