イングリッド・バーグマン
( Rosa Ingrid Bergman )


       
       
親株の Precious Platinum

   1984年、デンマークの Poulsen Roser 社の薔薇育成家、Pernille and Mogens Olesen によって作出されたハイブリッド・ティー種の薔薇
Precious Platinum X 無名の薔薇の実生、とあります。
 薔薇の栽培によく出てくる実生というのは、種から育てた苗のことですが、必ずしも親の薔薇と同じ苗ができるとは限りません。
むしろ、親とは似ても似つかない花が咲くこともままあることです。
 というのは、種ができるためには、蜜蜂等の昆虫により他の薔薇の花粉による交配が必要ですが、例え親薔薇が多数周囲に植えてあっても、薔薇園のあちこちを飛び回って花粉を集めている昆虫が、どんな薔薇の花粉を運んで来たのか、種が出来て花が咲いてみるまでは分かりません。
 仮に、全く同じ種類の親同士の花粉との交配であっても、親とは似てもつかぬ姿や色合いの薔薇が咲くこともよくあることです。
今日、2万5000種を超える薔薇のほぼ全てが、日本の野ばらや中国の野ばら、中東の野ばら等との交配の結果作出されたものですから、同じ種類の薔薇同士の交配でも、無数の先祖の形質のどれが現れてくるのか咲いてみるまで分からない、というのが薔薇の世界なのです。

 このイングリッド・バーグマンの一方の親種の Precious Platinum という薔薇は、しかし写真で見る限り、イングリッド・バーグマンと色合いも花の形も全く似ているという薔薇なので、なぜ新種として登録されたのか不思議なくらいです。
 薔薇の世界ではこういうことも起こるのだと思わざるを得ない例です。
 

 親種がどうであれ、イングリッド・バーグマンは深紅の美しい薔薇であることには違いありません。
岩見沢市の市立薔薇園で昔から群生するこの薔薇を見ていたものですが、たまたま立ち寄ったホームセンターで昨年見かけて植えたものです。
今年、ようやく5つの大輪の花が咲きました。
スウェーデン出身ですから、有名な映画監督のイングマール・ベルイマンと同じ綴りで、本来は、イングリッド・ベルイマンと呼ぶべきなのでしょうが、イングリッド・バーグマンとして世界的に活躍した女優の名に因んで、英語読みのバーグマンと呼びましょう。


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