アルシデユク・ジョゼフ
Rosa Archiduc
Joseph
8cmほどの中輪の華やいだ色合いのアルシデユク・ジョゼフの姿 |
昨年植えたばかりの我が庭の苗は、今年は5輪の花を咲かせたのみ。 ネットにて探し当てたのは何処かの薔薇園で大株に育ったアルシデユク・ジョゼフ。何時の日かこんなに育った姿を見たいもの |
この薔薇は100年以上昔の1892年にフランスで ジルベール・ナボナン(Gilbert Nabonnant )によって作出されたオールドローズです。
フランス語の発音ではジョゼフですが、オーストリア皇太子ヨーゼフ(Rudolf Franz Karl Joseph von Hapsburg-Lothringen : 1858-1889)に因んだもの、とは後に調べて分かったこと。
そんなに古い薔薇が未だに作られているのは、何とも艶やかな色合いと姿を持つ薔薇であることはもちろんですが、この名前が当時世間を騒がした、愛人と自殺したオーストリア皇太子の名に因んで命名されたということも大いに関係あるでしょう。
この事件はその後、映画や芝居になり、日本では ”うたかたの恋” という題名で公開されました。
アルシデユク・ジョゼフでは誰のことか分かりませんが、薔薇の名前を”うたかたの恋”とでもすれば、もっと人気が出ることでしょう。