アッシュ・ウェンズデイ
(Aschermittwoch ・ Ash Wednesday ・Mercredi des Cendres) 


     
高さ2mを超え、生け垣のように無数の花が咲く  グレーに淡い紫、ピンク 等が混じる径7㎝程の花


     
様々な色合いと姿を見せるアッシュ・ウェンズデイ 
 ドイツの薔薇園芸家、Reimer Kordes が1955年に作出したクライミングローズです。
Rosa rubiginosa "Eglantine" の交雑種と "Ballet" との交配によって生まれた種類です。
 一季咲きで微香ですが、何と言っても2mを超える大きな樹に成長し、無数の花をつける薔薇です。

 灰の水曜日という妙な名前は、仄かに紫を帯びた灰色の沈んだ色合いに因みます。

 これは、キリスト教の重要な典礼暦年の内の日、復活祭の46日前の第一水曜日のこと、敬虔な信者は教会で額に灰で十字架を描いてもらい、復活祭までの46日間を荒野で修業したキリストを偲んで断食を含む敬虔な日々を過ごすとのこと。

 ドイツのコルデスによって作出されたので "アッシャーミットヴォッホ" が正式な呼び名で、英語でもフランス語でも同じ意味の呼び名ですが、さすがに日本では ”灰の水曜日 ”ではなく、英語のアッシュ・ウェンズデイと呼ばれます。

 植えてから15年が経ちますが、至って強健、毎年無数の花を楽しませてくれます。
手前側に植わっている、サーモンピンクのジャルダン・ドゥ・フランス、深紅のアメリカーナ、オレンジを帯びた赤のラ・セビリアーナの背景に、淡い紫を帯びたグレーの地味ではありますが、垣根のように咲く無数の花とがお互いを引き立てあっているようです。 
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