イングリッシュ・ローズ : グラハム・トーマス
Rosa :Graham Thomas
グラハム・トーマスの親株
チャールズ・オースチン (Charles Austine) | アイスバーグ (Iceberg) |
イングリッシュ・ローズという薔薇の新しい分野を創出したイギリスの薔薇作家、デイヴィッド・オースチン(David Austin : 1926 - 2018) が1983年に発表した薔薇。
名前はイギリスの伝説の園芸家で薔薇の栽培家でもあり、イングリッシュ・ローズの創出に大いに貢献した園芸家の
グラハム・トーマスに因みます。
現在、200種を超え、さらに毎年新種が送り出される数多いイングリッシュローズを代表する名花が、このグラハム・トーマスです。
輝かしい黄色で、強い香りのグラハム・トーマスは、多くの薔薇が植わっている薔薇園の中でもひときわ存在感のある薔薇です。
1983年の作出以降、他の薔薇と交配した新種が続々と薔薇の世界に姿を見せています ;
グラハム・トーマスを親株とする薔薇
Alive | Anne Boleyn | Evelyn | Glamis Castle | The Pilgrim | |||||
Aachner Dom x Louis de Funès |
x Seedling (実生) | x Tamara | x Mary Rose | x Yellow Button | |||||
Jayne Austin | Jean Giono | Sweet Juliet | Hyde Hall | Buttercup | |||||
x Tamara | x Yakimar x Landora | x Admired Miranda | x x Seedling(実生) | x unknown | |||||
Pat Austin | Pegasus | Heather Austin | Bow Bells | Molineux | |||||
x Abraham Darby | x Pascali | x Leander x Chaucer | x Chaucer x Conrad Ferdinand |
x Seedling (実生) | |||||
Louise Clements | Ludlow Castle | ||||||||
x unknown | x Heritage |
と、 各地の薔薇園で見かける名花を続々と生み出して一大勢力となっているグラハム・トーマスです。
強健で病害虫にも強く育てやすい薔薇なので、早くから植えていたのですが、寒い北海道の気候が合わないのか、一代目は早々と枯れてしまい、その後植えた二代目もなかなか咲かず、4年目になって、冒頭の写真のように、ようやく10個余りの蕾がついて、グラハム・トーマス本来の10cm余りの大輪の花が咲きました。
本来シュラブ・ローズで1mほどの背丈の薔薇ですが、日本の関東以南の暖かい地方では4mもの高さにまで育ちます。
大輪で強香の華麗な花は、しかし短命で1~2日しか持ちません。
涼しい北海道ではしかし、秋までに2~3回ほどの返り咲きを楽しめます。