ジャン・メルモ
（ Rosa Jean Mermoz ）

ジャン・メルモ (Jean Mermoz)		小さいながらハイブリッド・ティー種のような 姿も見せる、花径が４㎝のジャン・メルモの花	Bonica 82

　花径が最大で 4㎝、平均では 2～ 3cm 高さが３０㎝程の典型的な修景薔薇です。
長い間、名前が分からないまま、毎年華やいで咲いてくれるのを楽しんでいたのですが、ここ２～３年、名前を突き止めようと、あちこち薔薇園を訪れたり、様々な資料に当たって調べてようやく、１９３７年、フランスの薔薇育成家、 Raymond Chenault　が作出したポリアンサ・ローズのジャン・メルモではないかと見当をつけた薔薇です。
　ジャン・メルモの名は、１９３６年に大西洋にて飛行中に行方不明になったフランスの郵便飛行士（ 1901～1936）を記念して命名されたとのことです。

　一時はフランスのメイアンが 1982年に作出した四季咲きのフロリバンダの Bonica 82 ではないかと思っていました。
　花の形や咲き方はそっくりなのですが、しかしボニカは平均した花径が５ｃｍ程度と一回り大きく、ジャン・メルモの方が相応しいと決めた次第。
　名前が何であろうと、美しく咲いてくれればそれはそれで結構なのですが、せっかく毎年楽しませてくれるのに名前もわからないのは不憫であると、この２～３年、不明の薔薇の本来の名前の追跡を楽しんでいるこの頃です。