ジャルダン ドゥ フランス
(Jardins de France)

1年生の苗を植えてから3年目に1mほどに育ったジャルダン ドゥ フランス

   ”フランスの庭園”と名づけられたこの薔薇は1998年フランスのバラ栽培家のメイヤン作出のフロリバンダ系の薔薇です。
 この年のバガテル国際コンクール金賞を初めに、世界の主だった薔薇のコンクールを席巻し、短期間で世界に広まった名花です。
 フロリバンダとは四季咲き中輪の房咲きの薔薇です。
 日本の野薔薇のロサ・ムルチフローラと中国の野生の薔薇のロサ・キネンシス種との交配種である矮性で四季咲き多花のポリアンサ・ローズにヨーロッパ・北アフリカ原産のロサ・カニーナ、ロサ・ガリカ、さらに中国のロサ・キネンシスや北アフリカ、南欧のロサ・ムスカータ等との数限りない交配の結果生まれたモダン・ローズの決定版であるハイブリット・ティー・ローズとの交配から生まれたのがフロリバンダ・ローズです。
 即ち全ての薔薇の原種の様々な美点を一身に集めて生まれた、モダン・ローズの一つの頂点に立つ薔薇と言っても過言ではありません。
 その中で最も成功した薔薇の一つがこのジャルダン ドゥ フランスなのです。
 一般にフロリバンダ種は1m程度の樹高に多くの花を次々に咲かせます。
唯一惜しまれるのは香りが無い種類が殆どです。
 が一つの薔薇に全てを求めるのは無いものねだりと言うものでしょう。香りの良い薔薇を別に植えれば済むことです。
 ジャルダン ドゥ フランスは強健で育てやすいこと、輝かしいサーモン・ピンクの花が次々と花開いて何とも華やいだ雰囲気をかもし出すことから一躍人気の種類となり、世界中の薔薇園や個人の庭を飾っています。



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