プリンセス ドゥ モナコ
(Rosa Princess de Monaco)
花径が15cmと、ハイブリッド・ティー種の中でも最大の花径になる、艶やかな花を咲かせる |
大輪のプリンセス ドゥ モナコの花が開花すると薔薇園が一段と華やぐ |
ハリウッド女優からモナコの王妃となったグレース・ケリーに因んで命名された四季咲きのハイブリッド・ティー種の薔薇
フランスの薔薇育成園芸家、メイアン家に嫁いだマリー・ルイーズ・メイアン( Marie Louise Meilland )が1981年に作出した四季咲きハイブリッド・ティー種の薔薇です。
親種はフランシス・メイアン作出のハイブリッド・ティー種のピースと1978年にマリー・ルイーズ・メイアンが作出したアンバサダーです。
ピースはメイアンが1935年から1939年にかけて開発し、第二次世界大戦中は、戦火を逃れてアメリカ、イタリア、ドイツ等世界各地に疎開して栽培され、1945年の終戦を記念し、世界の平和を願ってピースと名づけられた、20世紀を代表する、薔薇の歴史を飾る名花です。
プリンセス ドゥ モナコの親株
ピース ( Peace ) | アンバサダー( Ambassador ) | |||||
ピースのピンク、クリーム、アプリコットと、多彩な色合いは (George Dickson x Souv. de Claudeus Parme) x (Joanna Hill x Charles P. Kilham/Margaret McGredy) と、様々な色合いの薔薇との交配に因るものです。
さらにアプリコット色ののアンバサダーとの交配の結果生まれたプリンセス ドゥ モナコは、その年の気温や天候、土壌の状態、施肥の種類等の様々な要因を反映して、蕾から開花へ、そして花の盛りへと、多様な色変わりを見せます。