豊穣の森
ノコンギク・野紺菊
(Aster microcephalus subsp. ovatus)
晩秋の庭に最後まで花を咲かせる野紺菊の群落 背丈は60㎝、花径は2cm程 北海道 |
仙台もほぼ同時期、11月初旬の野紺菊 の群落 |
双子葉植物綱 | キク目 | キク科 | キク亜科 | シオン属 | ノコンギク種 |
Magnoliopsida | Asterales | Asteraceae | Asteroideae | Aster | A. microcephales |
季節も10月末頃になると、野生の花はすっかり影を潜めて、庭に咲いているのはホトトギスの花と、野紺菊だけになってしまいます。
花径が2cmほどの小さな花ですが、他の花はすべて終わってしまい、庭に残っているのは3番花、4番花の薔薇と、地味なホトトギスのみですから、庭や森のあちこちに群落して咲く野紺菊は同様に地味な花ですが、存在感があります。
長年、ただの野菊として来たのですが、思い切って正確な名前は何だろうかと調べてみました。
思い切ってと言うのは、似たような種類が数多くあって、特定するのが大変なことをうすうす感じていたからに他なりません。
事実、調べてみると、エゾノコンギク、ホソバコンギク、タニガワコンギク、ヤクシマノギク、センボンギク、ヨメナ、シロヨメナ、ヤマシロギク、アキバギク、ハマコンギク、・・・・と次から次へとよく似た野菊が出てきて、正確な同定は、専門家でない限り無理と分かりました。
中国北東部からシベリアにかけて10種、日本では四国と九州、本州西部に6種が生育しているが、これの雑種が無数にある、というのでは正確な名前を同定するのはDNAでも調べない限り不可能です。
花の色も我が庭には淡い青紫の花のみですが、純白の種類もあります。
種の他に、地下茎が伸びて群落するため、庭のあちこちに大、小の群落があります。
若葉はおひたしなど、食用になるとのことです。