ヒマラヤユキノシタ
(Bergenia Stracheyi)
被子植物 | 真性双子葉類 | ユキノシタ目 | ユキノシタ科 | ヒマラヤユキノシタ属 | ヒマラヤユキノシタ種 |
Angiospermus | eudicots | Saxifragales | Saxifragaceae | Bergenia | stracheyi |
この10年ほど、北海道の我が庭の片隅の日陰に五月初旬に咲く花があります。
何の手入れもしないで植えっぱなしですが、増えもせず姿を消すこともなく、20㎝程の大きな葉を広げて、二株ほどが、なぜか同時にではなく、一週間ほどの時間をおいて花開きます。
これはアフガニスタンから中国にかけてのヒマラヤ周辺原産のヒマラヤユキノシタ。
常緑多年草、葉は長さ10㎝~20㎝、幅10㎝ 程のキャベツに似た形で螺旋状に茎につきロゼットをつくる、
桃色の花が早春に多数花序をなして咲く、とあります。
交雑種を含めて10種類ほどの野生種が存在しますが、丈夫で育てやすいこと、早春に華やかに咲くことから、今では多数の園芸種が作られています。
我が庭の花も、Bressingham White と呼ばれる園芸種です。
学名のBergenia はドイツの植物学者の名前 Bergen に、stracheyi は採集者の名前に因むとのことです。
その他のユキノシタ科の花
シベリアユキノシタ(Bergenia cordifolia) | ユキノシタ(Saxifolia stolonifera) |
ヒマラヤユキノシタによく似た種類で、さらに大型のモンゴル、アルタイ山脈原産のシベリアユキノシタがあります。
日本原産のユキノシタは、前述のユキノシタ類とは花も葉も似ていませんが、60種余りの野生種が見られるとのこと。