ペチコート水仙 (ナルキスス ブルボコディウム)
(Narcissus bulbocodium)


       
庭の片隅にひっそりと咲いたペチコート水仙  ネットで探した大群落の写真   


   
 白花のナルキスス・カンタブリクス (Narcissus cantabricus sub. sp monophyllis) 


被子植物   単子葉類   ユリ目   ヒガンバナ科  水仙属   ブルボコディウム種 
  Angiospermus   Monocots   Lilialed   Amaryllidaceae   Narcissus  bulbocodium 

  5月中旬の北海道の庭の片隅の木陰に一輪だけ見かけぬ鮮やかな黄色の花がありました。
初めて見かける変わった形の花で図鑑でも見た覚えのない花なので、入手したてのスマートフォンで撮影してグーグルで検索を試みたところ、1秒も経たずしてどなたかのホームページの写真が出てきて、この花の名前が判明しました。
 
 一体、どのような仕組みでこんなことが可能なのかと一晩考えてみて、ひょっとしたらと、わがホームページのネクタルスコルドゥム・シクルム・ブルガリクムの写真を送ったところ、直ちにわがホームページが現れて、この検索の仕組みが分かった次第です。
 たった3年前、調べるのに3か月もかかった見知らぬ花の名前の特定に、現在は1秒もかかりません。
 世界中のネット上のあらゆる似た特徴の写真と比べて、候補の映像を選び出して表示する仕組みとなっているようです。
 現在の驚異的な AI なら可能なのだと納得しましたが、それにしてもコンピューター技術の進歩には改めて驚かざるを得ません。
 
 さて、表題の花は、和名がペチコート水仙となっています。
ペチコートとは女性の下着のことと思っていましたが、静電気でスカートがまつわり付くのを防ぐための下着で、現在はスカートと一体となっているものがあり、それから、スカートを意味するようになったとのこと。
 ペチコート水仙は南欧、フランス、スペイン、ポルトガル原産の水仙の原種の一つですが、現在は白花種や、花弁の周囲にフリルが付いたものなど多数の園芸種があるとのこと。
 南欧では冒頭の写真のように、早春に群落を成して咲くとのこと。
北海道のわが庭には、小鳥が運んできたのか、どこからか飛んできた種が根付いて一輪だけ花開いたようです。
 実は隣にもう一輪、花が咲かなかった細い茎があり、来年はさらに多くの花を咲かせてくるのかと楽しみです。


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