チオノドクサ・ユキゲユリ(雪解ゆり)
(Chionodoxa)
背丈が10㎝程、花径 が2~4㎝程のチオノドクサ |
同じ種類とは思えないほど花の色も形も大きさも様々だが、全てチオノドクサ属 |
被子植物 | 単子葉類 | キジカクシ目 | ヒヤシンス科 | チオノドクサ属 |
Angiosperum | Monocots | Asparagales | Hyacindeae | Chionodoxa |
早春の庭に雪解けと同時に日当たりのよい斜面や、庭の片隅に花開く一群の花々があります。
実は全く植えた覚えがないのに、近年森や庭のあちこちに群れを成して咲くようになりました。
積もっていた雪が、雪融け時に透明な氷となり、日が差し込むようになると、その下にもやしのような白い芽がすでに伸びているのが見えます。それから3週間も経たないうちに花盛りとなります。
家人はシラーと呼んでいましたが、シラーは釣鐘状の花でこれとはずいぶん違います。
シラー同様、早春に様々な色と形の異なる花を咲かせますが、しかし同じ葉でほぼ同じ時期に一斉に咲くので、調べたところ、どうやらチオノドクサと見当が付きました。
ギリシア語の ”Chion : 雪”と ”doxa : 輝き”から名付けられたとのこと。
地中海沿岸から小アジアが原産地で無数の変種やその後改良された無数の園芸種があるようです。
学名の属までしか表示がないのは、正確な種名を特定することが困難なためと思われます。
小アジア高地の寒冷地が原産とのことですから、気候が合っている北海道で何時の間にか大繁殖したのでしょう。