チャイブ (Chives)
Allium schoemnoprasum


   
6月、庭の一角に群生するチャイヴ  


     
7月初旬、夕張岳の群落中の蝦夷ネギの蕾  サンリンソウの群落中のチャイヴ  色こそ違え花はネギそのもの 

  単子葉類   キジカクシ目   ヒガンバナ科   ネギ属    西洋アサツキ種 
Monocots  Aspalagales   Amaryllidaceae  Allium   A.schoenoprasum 
 ユーラシア原産の野生のネギの仲間で、西洋アサツキ(西洋浅葱)、蝦夷ネギ等々、様々な名で呼ばれます。
ヨーロッパでは2000年も昔から栽培されていて、葉、茎、花、いずれもが食用とされていました。
 一般には西洋アサツキよりは英語のチャイブ(鱗茎が分かれて複数になるため、Chives と書かれる)で通用しています。
 フランス語では シーヴ (Cive)、あるいは縮小語のシヴェット(Civette)ですが、ネギ ( Ciboule : シブール) の縮小語のシブーレット( Ciboulette  : 小さなネギ) の呼び名もあります。
 イタリア語では チポリーナ (Cipollina) と呼ばれますが、西洋料理が一般的になった今日では様々な料理に用いられる野菜の名が各国語で浸透するようになっています。
 セイヨウアサツキの変種であるアサツキ(浅葱)とは淡い緑の色合いのネギ(葱)に因む呼び名です。
ラテン語の学名は ”Schoeno  : 藺草(イグサ) ” のような  ”prasus (ニラ) ” の意味です。
   本来野草であったチャイブですから旺盛な繁殖力を持ち、いつの間にか我が庭に根付いて、10年余り経ち、今ではあちこちに群落を作っています。
 鱗茎が分かれて作る群落に加えて、小さな群生花の一つ一つに実が成るため、膨大な実を作ります。
8月末に花が終わり実が付き枯れて来る苗を切り取るとさらさらと音を立てて無数の実が飛び散り、翌年には庭のあちこちに飛び散って、さらに増えるという仕組みです。
 そんなわけで、群れて咲く花は美しいのですが、余りにも増えすぎると雑草と化すため、せっせと刈り取って入るのですが増える一方です。
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