イカリソウ(碇草・錨草)
(Epimedium grandiflorum)
双子葉植物綱 | モクレン亜綱 | キンポウゲ目 | メギ科 | イカリソウ属 | イカリソウ種 |
Magnoliopsida | Magnoliidae | Ranunclales | Berberidaceae | Epimedium | grandiflorum |
世界に25種がアジアから南ヨーロッパにかけて分布する。多くの近縁種があり園芸用や薬用に栽培される。
日本では北海道南部から本州、四国、九州の主に太平洋側の平野部や低い山地に分布する。
北海道では毎年5月中旬頃から白樺の根元に30㎝程の高さに成長し、淡い赤紫色の花を咲かせる。
多彩な園芸種があり、花の色も白、青、青紫、ピンク等、葉の色も緑等様。
独特の花の形で、日本では船の錨に因む名前となり、庭の白樺の根元に地味な花が五つ六つ咲くだけだが名前を憶えていた。
英語では ; barrenwort (不毛の瘤), bishop's hat (僧正の帽子), fairy wings (妖精の翼)等、やはり変わった姿に因む多様な呼び名がある。
中国名は淫羊霍(いんようかく)と、何やら意味深長な呼び名だが、羊がこれを食べて精力絶倫となったとの伝説に因むとのこと。
実はイカリソウは精力剤として栽培されている。 茎と葉の成分にイカリインというフラボノイド配糖体と微量のマグノフィリンというアルカロイドが含まれ、苦みの成分となっていて、充血作用があるため。
イカリインには一酸化窒素レベルの上昇と、フォスフォジエステラーゼ(PDE)-5に対する弱い阻害作用のバイアグラと共通の作用があるとのこと。
ウィキペディアに強精剤の作り方の詳しい処方が出ていますから、興味のある方は参考まで。