豊穣の森


酔芙蓉・スイフヨウ ( Hibiscus mutabilis cv versicolor)


   
 一本の木に白と赤い花が咲いている、高さが2mを超す酔芙蓉の木


   
 日陰には白い花  日当たりが良い場所は赤 い花


  真正双子葉類   バラ類   アオイ目   アオイ科   フヨウ属   スイフヨウ種
 Eudicots  Rosids   Malvales   Malvaceae   Hibiscus   H.mutabilis vs. versicolor 

   近所の病院の駐車場の端に2mを越す大きな木にこんもりと咲いていた花です。
遠目には木槿かと思いましたが近寄ってよく見ると、花と葉から、これは芙蓉なのだと気が付きました。
 しかし一本の木に白とピンクの花が咲いていて、しかもピンクから濃い赤の花は全て萎れていて、どういうことだろうと、写真を撮ってから家に帰って調べたところ、これは酔芙蓉と呼ばれる園芸品種であることが判明しました。
 酔芙蓉の花は、朝の咲き初めた時は純白ですが、時間が経つにつれてピンクから濃い赤に変貌し、夕方には萎れてしまうのだそうです。
 白い色から次第にピンクから濃い赤にまで変色する様が、酒に酔った様子を思わせるので、酔芙蓉と名付けられた由。
 この変色は含まれるアントシアニン色素が24℃以上になると活性化されて起きるとのことです。
 酔芙蓉の一日の花の色の変化
 


 芙蓉は中国原産の落葉広葉樹で高さが1-4mになります。
日本では沖縄、九州から四国に分布するとありますが、温暖化が進んだ近年では東北から札幌周辺でも見かけます。
 冒頭の写真は仙台郊外にて見かけたもので、午後3時ごろに撮影した様子です。

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