ギボウシ(擬宝珠)
(Hosta plantaginea)


       
小さな苗を植えてから10年余りで直径1mを超えるほどに育った擬宝珠  今では森の中に5つの群落が増えている


       
庭や森のあちこちに数十の群落になって増えつづけている擬宝珠 
       
北海道に野生種として自生するオオバギボウシ(大葉擬宝珠) Hosta siebolodiana var. gigantea


単子葉類   キジカクシ目   キジカクシ科    リュウゼツラン亜科   ギボウシ属   ギボウシ種 
 monocots  Asparagales   Asparagaceae  Agavoideae   Hosta  plantaginea 

 昔はギボウシ(擬宝珠)とよんばれていましたが、今ではすっかり、園芸種のホスタの方が一般的になってしまいました。
東南アジア原産で40種ほどありますが、そのうち日本には20種ほどが野生します。
 江戸時代に野生種やその雑種が園芸用に栽培され、シーボルトが採取してヨーロッパに持ち帰り、園芸種として人気を呼び、日本に逆輸入され、現在では無数の園芸品種が存在します。
 大半の資料にはユリ科と分類されていますが、最新のAPG-III 分類ではキジカクシ目に変更となっています。
属名の Hosta とはオーストリアの医者の名前から、種名の plantaginea とは葉の形が似ている、オオバコ plantago の学名種から取ったものです。
 擬宝珠とは橋の欄干を飾る玉ねぎのような形の装飾品のことです。 
ギボウシの蕾がこれに似ていることから擬宝珠に見立てて命名されました。

 我が家にも庭や森に10種余りがあちこちに増殖し、この10数年の間に、数十の群落となっています。
名前がわかるのは北海道に自生する大葉擬宝珠(オオバギボウシ・トウギボウシ)のみ。
その他は園芸種ですが、専門のホスタ図鑑と照らし合わせて葉や花を調べない限り正確な名は分かりません。
 名前が分からずとも、様々な形や色合いの葉や花を楽しめるギボウシは庭には欠かせません。


TOP 豊穣の森