ヒメシャガ(姫射干)
Iris gracilipes
6月初旬から中旬にかけて日陰の草むらに花開くヒメシャガの群落 |
ヒメシャガ | シャガ | |
単子葉類 | キジカクシ目 | アヤメ科 | アヤメ属 | ヒメシャガ種 |
Monocots | Asparagales | Iridaceae | Iris | I. gracilipes |
北海道西南部、本州、四国、九州北部に分布する、日本産のアヤメ科の花です。
ヒメシャガの名はシャガに似た小さな花という意味です。背丈が20㎝、花径が4㎝程です。
シャガ ( Iris japonica) は学名こそ日本のアヤメですが、実は中国原産の花で、古くから日本に入り、今では湿地帯に野生種として日本各地で見られるとのこと。
ただしこちらは背丈が50㎝、花径が5㎝と、ヒメシャガより大振りですが、しかし同じアヤメ科の花でもあり、よく似ています。
ヒメシャガの学名、” Iris garacilipes” は ”細長い柄を持つ” という意味です。
他の花々と同じく、いつの間にか我が家の庭に姿を見せ、10年ほどで日の当たらない北側のツルニチニチソウの中にしっかりと群落を成し、さらにこの3~4年の間に、30mほど南に離れた木陰の小浜菊とギボウシの群落に割って入って大きな群落を成すほどになっています。
どんなにきれいな花でも増えすぎると雑草と化するのですが、小さな株でもあり、今のところ静観して見ている次第です。