サルスベリ(百日紅・猿滑)
( Lagerstoroemia indica )
一つ一つの花の寿命は短いが、新しい花芽が次々と出てるので花を長く楽しめるため百日紅の名がつけられた |
個々の庭の他に、街路樹、公園、寺の境内等公共の場で見かける | ||
真正双子葉類 | 薔薇類 | フトモモ目 | ミソハギ科 | サルスベリ属 | サルスベリ種 |
Eudicots | Rosids | Myrtales | Lytraceae | Lagerstroemia | indica |
中国南部原産、インド亜大陸から東南アジア、オーストラリア及びオセアニア、日本の南西諸島に50種ほどが自生し、3mから10mほどの高さに成長する樹木です。
熱帯から温帯に自生する樹木ですから、仙台の我が家の周囲の道路沿いや、公園などに8月から9月にかけて紅、ピンク、白と、様々な色合いの花を長い期間咲かせます。
寒冷地の北海道では、ついぞ見かけた記憶がありません。
百日紅と書いて、ヒャクジツコウ、サルスベリと読みます。
百日とは長い期間紅の花を楽しめることに因む命名ですが、実は、一つの花が枯れた後に新しい花芽が次々と出て来るためです。
百日紅は ”猿滑:サルスベリ” とも書かれますが、秋に表皮のコルク質の部分が剥け落ちて、幹がつるつるになるため猿でも滑りそう、と連想された命名です。
実際にはしっとりとした肌触りで滑らず、人でも簡単によじ登れます。
学名は18世紀のスウェーデンの生物学者でリンネの友人であった、Lagerstroem に因むもの。種名の indica とは産地のインドを表します。
お寺の境内に多く見かけるのは、インドのお釈迦様の菩提の周囲に沢山あったので、インドに修行に行った僧が持ち帰って寺に植えた習慣が昔の日本に伝えられたということです。