豊穣の森
ラヴァテラ (Lavatera thuringiaca)
ようやく名前が判明したアオイの仲間、地中海沿岸原産のラヴァテラ | 蕾から開きかけるラヴァテラの花 |
3年ほど前から庭の片隅、森の入り口に根付いて 毎年花を咲かせるラヴァテラ |
被子植物 | 真正双子葉類 | バラ類 | アオイ目 | アオイ科 | ハナアオイ属 | ラヴァテラ種 | |
Angiosperums | Eudicots | Rosids | Malvales | Malvaceae | Lavatera | L. thuringiaca |
名前について
この花は北海道岩見沢市の薔薇園のイングリッシュガーデンに咲いていた花の種をいただいて蒔いたものが3年ほど前から咲くようになったものです。
今年は3株ほどが育ち、大きい株は2m余りに育って6月末から7月中旬にかけて次々と花径5cmの花を咲かせてくれています。
花、葉、蕾を見れば、これがアオイ科の花であることは一目瞭然なのですが、イングリッシュガーデンの花には名札がつけられていないので、正式な名前は分からずじまいでした。
あちこちの園芸店を覗いては見たものの、無数にあるアオイ科の園芸種の名前を調べる術もなくこの3年気になっていましたが、新たに入手したスマートフォンで撮影してグーグルで検索し、たちどころに名前が分かりました !!!!!!
イタリア、スペイン等の地中海沿岸を中心に中央アジア、オーストラリア、アメリカのカリフォルニア州沿岸からメキシコに分布する。
寒い北海道の札幌でも多年草として、毎年咲くくらいですから、耐寒性も強いのでしょう。
属名の ”Lavatera” は18世紀のスイスの医者の名前に、種名の ”thuringiaca” はドイツのチューリンゲン州に因むとのこと。
多くの植物名が医者の名前に由来するのは、かつては医療に様々な薬草が使われていたためです。