豊穣の森
スイセンノウ (酔仙翁・フランネル草)
(Lychnis coronaria)
ふわふわした若葉 | 酔仙翁の赤い花 | 白花種 | 径2㎝程の花 |
|
|||
トルコ・アルメニア原産、シソ科イヌゴマ属のラムズイヤー(和名 : ワタチョロギ) | バラ科の野草、ワレモコウ(吾亦紅 ) |
真正双子葉類 | ナデシコ目 | ナデシコ科 | センノウ属 | スイセンノウ種 |
Eudicots | Carriophyllales | Carriophyllaceae | Lychnis | L.coronaria |
去年の春、わがバラ園に何かモフモフした葉の植物が3株ほど生えてきました。
葉の様子から、これはラムズイヤー(Ramb's Ear : 子羊の耳) かと思い、中々風情のある銀色の葉なので,しばらく様子を見ていました。
ところが、夏になると茎がどんどん伸びて来て、見たことはあるが、しかし名前を知らない別の花が咲きました。
この花の名前が何なのか ?
うろ覚えで子供の頃、よく見たことのあるバラ科の野草、吾亦紅かと検索してみたのですが違います。
結局、3か月余りかかって、この花が南ヨーロッパ原産の酔仙翁、あるいはフランネル草と判明しました。
Lychnis の属名はギリシア語の ” lychnos : 炎 ” と ラテン語の ” coronaria : 花冠に使われる” の意味です。
和名の酔仙翁 とは京都の仙翁寺に群れ咲く赤い花が、酔って顔が赤くなった様に由来するとか。
フランネル草の名は、ふかふかした葉が、フランネル織の手触りのようとのこと。
散歩がてらに周囲の庭を見て回ると、酔仙翁は決して珍しくはなく、銀色の葉と茎に、赤やピンク、白花種等、多彩な色合いの園芸種を見かけます。
繁殖力が旺盛で、昨年の秋に枯れたままの、片づけた苗の周囲に、こぼれた種が芽生えたのでしょう、今年は10株ほどが育って来ました。
群生すると、銀色の葉と茎に、赤や白い花が咲いて、華やいだ雰囲気になります。