豊穣の森
ヤマルリソウ (山瑠璃草)
(Omphalodes japanica)
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勿忘草(Myosotis alpestris) キク科シソ目 |
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被子植物 | 真正双子葉類 | キク類 | ムラサキ科 | ルリソウ属 | ヤマルリソウ種 |
Angiosperms | Eudicots | Asterids | Boraginaceae | Omphalodes | O.japonica |
北海道北区の”百合が原公園” は我が家から15分ほどと近く、春から秋にかけて広大な公園に3500種を超えるという、無数の花々を見られるので、年に10回以上、散歩がてら訪れるのを楽しみしています。
この公園の中央、温室の東側にある、大花の延齢草、白とピンクの山芍薬、二輪草、アツモリソウ、等々、華麗な野草を見られるロックガーデンに5月中旬の頃、小さな青い花の群落が出現します。
長年、勿忘草の変種かと思っていました。
冒頭の写真のように、遠くからでも、近寄って花を見ても、そっくりなのです。
ガーデンの殆どの花には名札がついていて花の名前や種類が分かるのですが、ロックガーデンの一角と隣接した森の中に大群落を見せるこの美しい花に名札は見当たりません。
したがって、公園が植えたのではない、野生の勿忘草にまで名札を付けないのかと長年思っていました。
しかしながら、勿忘草にしては葉が少し大きいのではないかと、最近入手したスマートフォンで写真を撮り、グーグルで検索したところ、キク類ではありますが、ムラサキ科、ルリ草属のヤマルリソウと判明しました。
福島以西の本州、四国、九州に分布する、日本固有種で花の白いシロバナルリソウ、葉に棘のあるトゲヤマルリソウ、その他にハイルリソウ、エチゴルリソウ等の仲間があるそうです。
ウィキペディアでは福島以西とありますが、寒い北海道にも大群落を作っている逞しい種類です。
もっとも、北海道は寒いのですが、冬季は厚い雪に覆われるため、外気温が氷点下20度以下に下がっても、雪に覆われた地面の温度は氷点下以下には下がらず、越冬が可能なのです。