豊穣の森
ツルハナシノブ(蔓花忍・フロックス)
(Phlox stolonifera)
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花径が1cm、背丈が10cm程度、ほふくえだ枝を 伸ばして繁殖するフロックス |
被子植物 | 真正双子葉類 | キク類 | ツツジ目 | ハナシノブ科 | フロックス属 | ツルハナシノブ種 |
Angiosperums | Eudicots | Asterids | Ericales | Polimoniaceae | Phlox | P. stolonifera |
かつて、庭の片隅に一群を成していた、名前も分からない地味な花がこの2~3年消えてしまったと思っていたら、今年は庭のツルニチニチソウの群落の中と、森の南の日当たりのよい空き地に再び群落を成しているのに気が付きました。
今度こそ名前を調べてみようとあれこれ当たり、どうやら一般にフロックス、和名ではツルハナシノブ(蔓花忍)と呼ばれる花であろうと、見当を付けました。
学名の Phlox は ギリシア語の ”炎”、 種名の stolonifera は ラテン語の "stolon : ほふく枝を持った
とのことなのですが、何が炎なのか意味不明です。
ほふく枝とは地面を這うように枝を伸ばして殖える習性から、他の多くの植物にも付けられている種名です。
実はフロックスと呼ばれる植物は数多くあります ;
キキョウナデシコ(桔梗撫子 ・ Phlox drummondii)
クサキョウチクトウ・オイランソウ(草夾竹桃 ・ 花魁草 ・ Phlox panicula)
シバザクラ(芝桜 ・ Phlox sublata)
等々、原種と合わせ園芸種を併せると、多彩な花の色や、背丈が5cm~1.5m と1000種以上はあり、余り種名に拘ることなく、フロックス属の仲間と考えれば気が楽です。
今回取り上げたツルハナシノブは北米東北部原産で、原種が67種あるのだそうですが、改良された園芸種だけでも何百種とありますが、花の形とつんつんとした蕾の出る様子とから、stolonifera 種と考えます。
フロックス属の花
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キキョウナデシコ (桔梗撫子・ Phlox drummondii) | クサキョウチクトウ・オイランソウ(草夾竹桃・花魁草・ Phlox panicula) |
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ピンク、白、赤、青、紫、と多彩な色のシバザクラ (芝桜・ Phloxpanicula) 、もフロックスの仲間 |