オオベンケイソウ(大弁慶草)
(Hylotelephium spectabile)
オオベンケイソウの園芸種、“パープル・フェイス” |
真正双子葉類 | ユキノシタ目 | ベンケイソウ科 | マンネングサ属 | ムラサキベンケイソウ属 | オオベンケイソウ種 |
eudicots | Saxifragales | Sempervivoideae | Sedum | Hylotelephium | spectabile |
薔薇園に連なるツルニチニチソウの茂みの中に毎年9月になると1本だけ紫がかったピンクの花を咲かせる背丈が20cm程の植物が姿を見せます。
肉厚の葉からセダム系のベンケイソウに違いないと思っていました。
今年は、とりわけ華麗な花の姿が楽しめたので、正確な名前を確かめようと検索したところ、最終的にオオベンケイソウ(大弁慶草)と呼ばれる多肉植物と分かりました。
多肉植物はまとめてセダム (Sedum) と呼ばれますが、これはマンネングサ属の学名のセドゥムの英語読みが一般的になったものです。 これはラテン語の動詞の ”sedere : 座る” を語源とする命名で、この属の植物が岩や壁に張り付いて繁殖するさまを表しています。
東アジアを中心に28種が分布するとのことです。
弁慶草の名は、乾燥、高低温、塩害、アルカリ性に強く、切って数日放置しても枯れない程の逞しさから命名されたとのこと。
根茎を伸ばして繁殖するとのことですが、何故か、さらに強靭なツルニチニチソウの茂みの中に1本だけ根付いたせいか、殖えることができないようで、しかし消えることなく、毎年花を咲かせます。