シャコバサボテン(蝦蛄葉仙人掌)
Zygocactus truncata


     
  どんどん成長するので3度鉢を植え替えて 5年目には直径70cm余りに  


   
花の中心部からさらに花芽が伸びて2段に開花する不思議な花 
   
華奢な姿の花だが、一つの花は10日近く長持ちし、葉から次々と花芽が伸びて1か月以上楽しめます 
   
 
     
 真正双子葉類 ナデシコ目   サボテン科   シュルンベルゲラ属    シャコバサボテン種 
eudicots   Caryophyllales   Cactaceae  Schlumbergera  truncata 

 5年ほど前の冬に入手したものが、毎年10月初めころから咲き始めて、二か月以上、まさに蝦蛄の手のような葉から次々と花芽が伸びて、シャンデリアのような華やいだ、優しいピンクを帯びた白い花を咲かせてくれます。
 何の手入れもしないのにどんどん成長するので鉢を二度植え替えました。
5年目の現在は直径70㎝余りになり、数百の蕾から長さ10㎝の2段の花が一面に咲き誇り、壮観です。
 シャコバサボテンは昔からありましたが、粉っぽいピンクの色合いが大半で、到底部屋の中で楽しめるようなものではないと敬遠していましたが、珍しく優しい色合いの花に出会って手に入れたもの。
 しかし、ろくに手も入れないのに、毎年、花の少なくなった期間を華やかに彩ってくれる花を毎年楽しく待ちわびるようになりました。
 一体どんな花なのかと調べてみて、思いがけない発見がありました。
 まず、サボテン科がまるで似ていないナデシコ目の植物という驚き !!!
 原産地はブラジル南東部、リオ・デ・ジャネイロ州の海岸沿いのオルガン山脈等の高山の霧の多い山中に分布する6種の原種の自然交配種がさらにデンマークにて交配を重ねて園芸種として広まったもの。
 従って、園芸店ではデンマーク・カクタスと呼ばれている。 
 原種のカニバサボテンとは茎節に突起が無く丸みを帯びているもので開花期が春の復活祭のころなのでイースター・サボテンと呼ばれる。
 一方シャコバサボテンの方は茎節に突起があり、蝦蛄の手に似ていることから名付けられ、開花期も秋から冬にかけてなのでクリスマス・サボテンと呼ばれるとのこと。
 しかしどちらも、開花期を除けば葉も花もそっくりです。 
   
カニバサボテン
(Schlunbergera russeliana )
シャコバサボテン
(Schlunbergera truncata)


 TOP    豊穣の森